介護保険の基本 上手く使うにはコツがある パート①

介護保険

こんにちは、タカッシ―です。

介護福祉士と介護支援専門員の資格を持ち、現役で高齢者施設の相談員を15年行っているタカッシーが施設選びのポイントを解説します。前回のブログでは軽費老人ホームについて触れましたが、今回は介護保険認定について詳しく解説をしていきたいと思います。

高齢者の介護を考える時に必ず必要になってくるのが、「介護保険」そして、介護保険を使用する為に必要なのが介護保険の仕組みです。正直、分りにくいと思います。今回は、料金にスポットを当てて、なるべく分かり易く解説しますね。

まずは、介護保険のランクから説明します。

元気な方がもらう認定(ランクが軽い方)から順番に行くと、
⇒ 自立   元気に自分で歩ける。自分で何でもできる。  
⇒ 要支援1
⇒ 要支援2
⇒ 要介護1
⇒ 要介護2
⇒ 要介護3
⇒ 要介護4
⇒ 要介護5 寝たきり状態の方

要支援1~要介護5までで7段階に分かれております。要支援1が一番軽く元気な方です。要介護5が一番重く、寝たきりの方を想像してもらうと分かり易いと思います。

細かいランクづけの基準は存在しますが、その説明は、厚生労働省や各自治体へ譲ります。(詳しく知りたい方は検索してみて下さい)その代わり、皆さんが気になる介護保険の利用料金等について説明します。

要支援1~要介護5まで「もち点数」が決まっていて、その点数内であれば、介護保険を原則1割負担で利用できます。

⇒ 自立   自立は認定なし。なので、介護保険は使えません。  
⇒ 要支援 1 5003単位
⇒ 要支援2 10473単位
⇒ 要介護1 16692単位
⇒ 要介護2 19616単位
⇒ 要介護3 26931単位
⇒ 要介護4 30806単位
⇒ 要介護5 36065単位

介護保険では「もち点数」が「単位」の名称で表されます。この範囲内であれば、介護保険を1割負担で利用する事が出来るんですね。難しくなってきたので、例をあげると・・・。

例えば、デイサービスへ1回行くと1000単位かかります。でも、原則1割負担なので、100単位の利用です。こんな感じで「もち点数」が減っていきます。「もち点数」は1ヶ月毎の点数なので、翌月には、満タンに戻ります。(例なので、実際のデイサービスが1回1000単位ではありません)

要介護1の場合
3月 1日 残り 16692単位
 ↓3月1日~31日までの間に「色々な介護サービス利用を使う」
3月31日 残り 150単位・・・。
 ↓ 月が変わるとこうなりうます。
4月 1日 残り 16692単位に復活!!
こんな感じで、1ヶ月の利用「もち点数」が戻ります。

そして「もち点数」は、実際に払うお金に換算すると1単位=10円です。
(地域によって小数点の差がありますが、分かり易く10円で表します)

1単位10円を要支援1~要介護5に当てはめると、以下のようになります。

⇒ 自立   自立は認定なし。なので、介護保険は使えません。  
⇒ 要支援1 5003単位⇒ 5003×10円=50,030円
⇒ 要支援2 10473単位⇒10473×10円=104,730円
⇒ 要介護1 16692単位⇒16692×10円=166,920円
⇒ 要介護2 19616単位⇒19616×10円=196,160円
⇒ 要介護3 26931単位⇒26931×10円=269,310円
⇒ 要介護4 30806単位⇒30806×10円=308,060円
⇒ 要介護5 36065単位⇒36065×10円=360,650円

間違えてはいけないのが、上記の金額までタダで使える訳ではありません!!!上記の金額は、原則1割負担の範囲で利用できる金額の上限金額です。

要支援1であれば、1割負担の支払でサービスを使える上限が1ヶ月で約5万円になるという事です。(1回1000円なら上限まで利用すると50回利用できます)

長い文章を読んでいただきありがとうございます。長くなってきたので、続きは次回で詳しく解説しますね。

※記載してある内容は、私が住んでいる自治体の基準で書かれている為、地域によって違う部分があります。必ずお住まいの地域の自治体へ確認して下さい。介護保険担当の窓口や高齢者支援の窓口が対象となります。

文章も稚拙で分かりにくいところもあった事はお詫びします。慣れれきたら、画像等を使って分かり易く変更をして行きたいと考えていますので、応援よろしくお願いします。