こんちは、タカッシ―です。
高齢者福祉施設で、働いて19年目。国家資格の介護福祉士と介護支援専門員(ケアマネージャー)を持っている、現役相談員のタカッシ―が、高齢者の介護を中心に書いているブログです。
さて、今日は先日某番組でやっていた、自分が年を取って、施設に入所するようになった時に、人間とロボット(AI)に介護されたいか。がテーマです。
ちなみに、某番組とは「そこまで言って委〇会」ですが・・・。
その番組では、下の世話は人間にされるのが恥ずかしい。とかロボットは温かみがないから、人間がいい。とか。そんな話題が中心でした。でも、タカッシ―が見る視点はそこではありません。
その番組に出ていた、東京大学の教授によれば、現在のAIは人間で言えば1歳~2歳のレベルの知能だと話していました。それが数年で飛躍的にレベルアップするでしょう。とも話してました。
どこまでレベルがあがるかわかりませんが、今現在でタカッシ―がAIに介護が難しいと思わざるをえない理由を上げます。
介護は、確かに行うべき介護行為は大きく分類されます。食事・トイレ・入浴です。3大介護と言われる事もあります。しかし、介護職員は何も考えずに機械的に介護行為を行うだけが仕事ではないんすよ。むしろ、機械的な介護以外が重要な役割だったりします。
例えばですが、介護職員が自分で話す事が出来ない入居者の方に食事介護を行っていました。その入居者はいつも良く食べてくれる方で、食事を残すことはほとんどありませんでした。
その方が今日は、しかめっ面をして食事を食べませんでした。本人は話が出来ないので、本人の口からその理由を聞く事はできません。介護職員は、言葉以外の情報からその方が食事を食べない理由を探し当てなければならないのです。
タカッシ―が考える食事を食べない理由は、次の通りです。
1.入れ歯が合わない。口に中に口内炎などの傷がある。の理由で食事を食べるたびに口の中が痛みが出てしまう。
2.実は熱がある。吐き気がするなどの理由で体調不良で食欲がない。
3. 食事の好みが変化した。または、舌の味覚が低下して食事が美味しいと感じなくなった。
他にも理由があるかもしれませんが、タカッシ―思いつく理由は上記の3点くらいです。いずれも外見からではわからず、介護職員が仮説を立てて、他職種と連携して、確認する事が必要です。(歯科医や看護師や栄養士等)
実はこの仮説をたてる事が、人間の介護職員でも出来る職員と出来ない職員がいます。気が付くか、気が付かないかの差ですが、結構出来ない職員もいます。
食事だけではありません。排泄介助の時は、トイレやおむつ交換だけをするのではなく、皮膚状態の観察や体温を感じて体調を判断する。トイレへ連れて行く時は足腰の強さを確認する。など排泄介助以外の部分が大切な確認事項となります。
要するに、言葉以外のコミュニケーション能力「ノンバーバルコミュニケーション」が行えるか、行えないか。がAIに介護ができるかどうかの大きな分かれ目になると思います。
さらにもうひとつ。認知症や統合失調症などの精神疾患を抱えてる方々の口から発せられる言葉は、真実ではない事がある。これをAIは見抜けるのか。適切な声掛けは可能なのか。
現時点では、難しいでしょうね。
今後もこの点に中注意してこの問題をウオッチングしていきたいと思います。
まとめ
介護は、機械的に食事・トイレ・入浴の行為が出来れば良いわけではない。
言葉でのコミュニケーションよりも言葉以外の「ノンバーバルコミュニケーション」が介護現場では重要な事がある。
現在のAIには、ノンバーバルコミュニケーションを理解して使いこなすのは難しい。
認知症や統合失笑証等の精神疾患の方々への適切な対応も課題
つたない文章でしたが、最後まで読んでいただいてありがとうございます。今後もがんばりますので、応援よろしくお願いします。
最近のコメント