施設選びのポイント~特別養護老人ホーム編~

介護保険

こんにちは、タカッシ―です。

高齢者福祉施設で、働いて19年目。国家資格の介護福祉士と介護支援専門員(ケアマネージャー)を持っている、現役相談員のタカッシ―が、高齢者の介護を中心に書いているブログです。 前回のブログでは大まかな高齢者施設の種類について触れましたが、今回から種類別に少し詳しく解説をしていきたいと思います。

今回は「特別養護老人ホーム」についてです。車椅子や寝たきりの方が過ごす施設であり、現在の法律では要介護3以上ないと入所申込自体ができない事になっております。(介護保険の要支援・要介護の区分については、別の回で詳しく解説します)要介護3以上とは、ザックリ言うと自分の足で歩行する事が難しい方と思って下さい。

①メリット

一度入所したら最後までいられる。いわゆる終の棲家です。

※ただし、医療依存度が高くなると入院です。例として毎日点滴が必要など。あくまで「生活の場」なので、医療行為は入院して行うが基本です。      

・人員配置が手厚い為、日常生活に必要な食事やお風呂、おトイレ(おむつ交 換)は全て施設でやってもらえる。

比較的、安い金額で利用できる。厚生労働省や自治体が利用料金を決める。施設側で決められる金額の幅が小さいため、安心な料金です。基本的には介護保険利用で1割負担。食費や部屋代金は別に掛かります。高くても1ヶ月10万円前後。要介護1~5までで料金に差があります。年金等の収入が少ないと減免措置(安くなる)があります。  

※有料老人ホームは1ヶ月 数十万円が相場です。それに比べると安いと思います。

②デメリット

・一度入所したら長く生活できる為、なかなか空きません。待機待ちで待つ期間が長いです。私が勤務する法人でも特養は何十人~100人越えの待ち人数が普通です。首都圏や大都市は何百人待ちではないでしょうか。       

・入所後は施設の嘱託医が担当の先生となるケースが多いです。長くお世話になったなじみの先生(医者)にはお世話になる事ができなくなります。

③入所条件

・最初にも記載しましたが、要介護3以上の方でないと申し込みができません。また、私が住んでいる自治体では、全て点数化されていて点数が高い方から優先入所になると条例で決まっています。

例えば、「要介護3〇点」「要介護4〇点」「要介護5〇点」のようになっており、要介護3の人は要介護5の人には逆立ちしてもかないません。また、特別な事情として「身寄りのない一人暮らし〇点」「同法人の施設からの入所〇点」の加算がつきますが、基本的には、要介護度が高い方から入所となります。

文字ばかりで、分かりにくい表現があると思います。ブログに慣れてきたら、画像や写真を使用して分かり易く更新していきます。よろしくお願いします。

※記載してある内容は、私が住んでいる自治体の基準で書かれている為、地域によって違う部分があります。必ずお住まいの地域の自治体へ確認して下さい。介護保険担当の窓口や高齢者支援の窓口が対象となります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。応援よろしくお願いします。