こんにちは、タカッシーです。介護施設で19年間働き、介護福祉士とケアマネージャーの資格を持っている現役施設相談員のタカッシーが介護の問題全般お答えします。
今回は、自分の親を自宅でみるか、施設に入れるか。の問題についてです。
同居している場合と別居している場合があると思いますが、タカッシーのおススメは、施設に入れる事です。自分が施設で働いているからという、多少ひいき目でみている部分はあると思いますが、理由は今から解説します。
一つ目にして最大の理由は、同居している場合、親が認知症になっても体が動かなくなっても、家族が介護するにはズバリ!限界がある。ことです。
もちろん、専門的な知識や技術も必要になってきますが、一番の理由は自分が肉親である事。
タカッシーも資格や技術はそれなりにあるつもりですが、自分の親は介護しません。まだ必要ではないですが、介護する予定は今のところないのです。冷たいようでですが、お互いにとってそれが最良の道だと確信があるからです。
何故か?
肉親(特に子供は)は感情が入ってしまうからです。とても大事な事なのでもう一度書きます。介護に感情が入ってしまうんです。これは100%言い切れます。
子供にとって、親は物心ついた時から、絶対的に頼れる存在であり、正しい人間の見本です。親は、自分を無条件で愛してくれる人。自分が成長するうえで、かけがいのない存在です。
そんな親が、認知症になり、何度も失敗をする。5分後には同じ事を何回も聞いてくる。外に出て行って帰ってこない。酷くなれば自分の事を忘れてしまう。ご飯を食べた事さえ忘れてしまう。耐えられますか?
タカッシーは耐えられません。そして、施設に親を預けに相談に来る人は、みなさん口をそろえて同じことを言います「頑張って来ましたが、限界です」
当たり前だと思います。むしろ、よく頑張ったな。と。
専門的な勉強や研修を受けて、資格もとって、実務経験を何年も積んだ専門職種の介護福祉士でさえ、大変なんです。仕事だからやれるんです。
そして、ここ重要。職員は第3者なので、認知症の方にも体が動けない方にも特別な感情は湧きません。
みなさんも、営業先の社員さんや窓口に来たお客さん、物を買いに来たお客さんに特別な感情(肉親に感じるよな感情)は湧きませんよね。それと同じです。
お客様を相手にする。そんな感じで仕事してます。
だから、客観的に入居者を見て判断できます。認知症で何回同じことを聞かれようが、食事を食べたことを忘れても、建物の中を徘徊しても、時には理由なく怒っても、職員は冷静です。きちんと対応させていただきます(職員も人間なので、少し疲れますが…)
家族が家で介護していたら、たぶん大きな声をあげてしまうでしょう。その気持ちなかは、「なんで、分からないの?」「なんで、何回も同じこと聞くの?」「あんなに頼れる、あんなに正しい父(母)だったのに!!」
となり、最後には衝動的に手を上げてしまうかもしれません。
やっぱり、子供からすれば、いつまでも元気な父(母)でいてほしいと願うのが当然だと思います。
タカッシーも親になり、子供は何歳になっても心配。何歳になっても子供は子供。と良く聞き、実感もしてますが、子供歴43年のタカッシーから言わせていただくと、親は死ぬまで、自分の中では頼れる存在。絶対的に正しい、げんこつされた威厳のある父、と優しい母なんですよね。
まとめ
色々長く書きましたが、肉親(特に子供は)が自宅で介護はかなりハードルが高く難しい。理由は、介護に感情が入るから。
その根底には、昔からの親の存在がある「優しい」「絶対的に頼れる」「いつでも正しい」そんな親が、認知症や動けなくなる事が肉親には耐えられない。
施設の職員は、第3者。仕事でお世話をするので、特別な感情はなく、客観的に見て対応する事ができる。
その結果、介護される本人と家族、両方が良い関係になれる。
じゃあ、具体的にどうすれば…。と思った方、タカッシーが書いた施設選びのブログ読んでみて下さい。何かのヒントを得てもらえれば、幸いですm(__)m
稚拙な文章を最後までよんでいただき、ありがとうございます。今後も頑張りますので、応援よろしくお願いします。
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