こんにちは、タカッシ―です。
高齢者福祉施設で、働いて19年目。国家資格の介護福祉士と介護支援専門員(ケアマネージャー)を持っている、現役相談員のタカッシ―が、高齢者の介護を中心に書いているブログです。
今回は、高齢者には付きものの入院に関して書きたいと思います。
みなさんは、今まで入院した事ありますか?退院の日に結構な金額を請求されてびっくりしたことはありませんか。
ここまで読んだ方、安心して下さい。入院保険の勧誘やそのたぐいのブログではありません。
我々現役世代(タカッシ―43歳です)が入院すると基本3割負担ですよね。それが、我々の親世代(75歳以上)が入院になると区分としては、「後期高齢者」の区分になり、原則負担割合は1割です(通院も入院も)
さらっと書きましたが、結構大きな違いですよ。病院3000円と薬局2000円で合計5000円だったら、タカッシ―は1500円タカッシ―の親は500円ですからね。
これが入院だとさらに大きな差となります。でもこれは、75歳を迎えた日本人なら全国どこでも同じです。これだけでも結構大きな節約になりますが、さらに入院した時に節約する方法があるんです。
お住いの自治体担当窓口で申請すると(自治体にっては、本人じゃなければ委任状等が必要です)「標準負担額限度額認定証」を発行してもらえます。これがあると簡単にいうと、原則1割負担がさらにお得になるんです!
申請には、本人、または世帯での所得制限があります。この制限金額の上限は自治体により差があると思われますので、問い合わせて確認して下さい(基本的には非課税世帯が対象になる事が多いようです)
仕事で、入居者の家族にアドバイスをする事が多いのですが、結構、いやほぼ全員の家族が知りません。
似たような制度に後で返ってくる「高額医療費の還付金制度」がありますが、これは一度全額支払ってから、後日還付される制度です。
「標準負担額限度額認定証」の制度は、最初から決まった額しか払わなくて良いのです。「区分1」「区分2」の等級のようなものがありますが、一番お得になると手術をしても治療、薬等も含めて月額の負担は最高で「15,000円」です。
食費や部屋代は別に掛かりますが、食費も1食の金額が100円~200円程度まで減額されます(一番お得で)。部屋代(特別室等)は対象外です。基本的に公的な医療保険適用の部分が対象です。
手術をすると保険適用前で何十万や百万円単位が普通です。そこから1割負担でも百万円なら10万円、そのたに普通の治療費と薬代金、食事代金等が掛かるので、 「標準負担額限度額認定証」 がないと1割負担でも支払いは10万円を超えます。
「標準負担額限度額認定証」があれば、1万5000円以上はいくら掛かっても支払いは1万5000円までです。
ただし、申請した月の頭までしか遡って適用になりません。
9月20日に入院して25日に手術をして、10月3日に退院をしたら、10月に申請をしても 「標準負担額限度額認定証」 の適用は10月1日~3日までなので、注意が必要です。9月中に申請すれば9月1日に遡って適用となります。
まとめです。
75歳以上の親が入院したら、各自治体の後期高齢者窓口で 「標準負担額限度額認定証」 の申請をする。
「区分1」「区分2」にもよるが、一番お得な区分になれば月額の入院費上限は「1万5000円」 食費も対象となるが1万5000円とは別。
申請した月、1ヶ月間しかさかのぼって適用にならない為、早めの申請が鉄則。例:9月20日に入院したら9月30日まで申請しないと適用にならない。
申請には、自治体にって委任状等が必要になるケースあり。事前に確認。所得制限あり。また、高額な所得がある方は対象外です。事前に自治体に所得上限金額確認必要です。
最後に。
親の介護は大変です。せめて経済面だけでも助かれば、と思い今回の制度紹介させていただきました。公的な制度ですので、対象になれば迷わず使用して良い思います。各自治体への事前確認はくれぐれもお忘れなく。
つたなく、分かりにくい文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。これからも少しでもお得な制度があれば、紹介していきますね。応援よろしくお願いします。
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