こんちは、タカッシ―です。
高齢者福祉施設で、働いて19年目。国家資格の介護福祉士と介護支援専門員(ケアマネージャー)を持っている、現役相談員のタカッシ―が、高齢者の介護を中心に書いているブログです。
さて、今回はタイトルがあまり良いタイトルではありませんが、福祉を考える上では、避けて通れないテーマです。福祉のお仕事をされている方であれば一度は壁にぶち当たった経験があると思います。
1.生活保護、若いうちは保護を受けながら、就職先を見つけ働くまでの一時的な緊急避難です(そうじゃない方もいますが…)
2.精神疾患、若いうちは病院で通院や入院の治療を受けながら、社会復帰や入院後の精神疾患の方のグループホームで生活する等の支援が行政から行き届きます。
3.虐待、DV(ドメスティックバイオレンス)や子供への虐待も近年ニュースを賑わし、行政の手助けや支援が広がりつつあります。
上記3点の社会的な問題はいずれも対象の方々の年齢が比較的若い時には、一時的な手助けで、社会復帰を行う事が出来る可能性があります。もちろん、色々な事情や人間関係があるので、一概に全部のケースがそうだとは言いません。
今回、タカッシ―がこのブログで書きたい事は、このような問題を抱えたまま高齢者になってしまった方々、また高齢者になってからこのような問題を抱えてしまった方々についてです。
通常、高齢者がこのような困難な問題を抱えてしまった時は、タカッシ―のブログにも何度か登場している、高齢者の地域のお困りごと相談先「地域包括支援センター」に相談して、そこから必要な時は専門機関へつないでもらうのが一般的です。
専門機関には、町役場や市役所等の行政機関、法律の専門家、警察や福祉事務所等様々なサポート体制がとられています。
その中の選択肢として、「養護老人ホーム」と言う施設があります。世間的には、あまりと言うか、ほとんど知られていないタイプの高齢者施設です。
通常、あまり選択肢に含まれない事が多く、専門職のケアマネージャーでさえ、その存在を知らない事が多いです。「なんですか?それ」こんな会話をタカッシ―は何度も電話でやり取りしました。
何故なら、タカッシーは「養護老人ホーム」の相談員も過去に5年間行っていた事があるからです。この5年間はタカッシ―の相談員の経験値を間違いなく1番上げてくれた5年間でした。良くも悪くも、行政や生活保護、虐待、精神疾患の裏も表も知る事が出来ました。ある病院の精神科の医師と仕事で詳しく「養護老人ホーム」の仕組みを話した事があったのですが、「その内容は、本が1冊書けますね」と言われた事を思い出します。
箇条書きにすると
①着任1ヶ月で果物ナイフを振り回している利用者を自分の身の安全の為に、全力で居室の中へ閉じ込めた。
②精神疾患の利用者に夜中の2時に「お姉さんがリンゴ十字村で襲われてるから、助けに行って!!」と懇願され、言葉に詰まる・・・。高齢者に返答できなかったのは、後にも先にもこの1回のみ。
③亡くなった高齢者の家族が北海道から手続きに来たら、全身黒の革服(革ジャンと革パン)で、相続のお金だけむしり取るようにして帰っていったことに衝撃を受ける。
④家族がいない利用者の方が亡くなり、上司とタカッシ―、葬儀屋さんの3人で火葬場で骨を拾うのが、日常茶飯事。
⑤傷害や窃盗で若い頃に壁の中で過ごしてきた方々もチラホラ・・・
まあ、こんな日常でした。結構毎日の仕事は変化があり、ある意味飽きませんでした。今回は、「養護老人ホーム」と言う施設が世の中に存在して、緊急避難的な役割を果たしている。社会的弱者を救うためのセイフティーネットとして、機能している事を知って頂ければ、幸いです。
機会があれば、仕組みや制度等についてもシリーズで書きたいと思っています。
つたない文章を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。今後とも応援よろしくお願いします。
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